危険物取扱者試験例題集

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例題集 NO4 解答・解説

 例題は法令15問、物理化学10問、性質10問が1パターンになります。

例題集 NO4 問題

危険物に関する法令
問題1 法別表第一備考のアルコール類についての記述で、次の文の( )内に当てはまる語句はど れか。「アルコール類とは、1分子を構成する炭素の原子の数が( )までの飽和1価アルコー ルを対象とする。」 

(1)

2個以上 

(2)

1〜3個 

(3)

1〜5個 

(4)

6個 

(5)

4個以上

解説 

(2)が正しい
「アルコール類とは、1分子を構成する炭素の原子の数が1個から3個までの飽和1価アルコー ルを対象とする。」

ポイント

C(炭素原子)が1個から3個で、−OH(ヒドロキシ基)が1個ということ、−OH(ヒドロキシ基)が2個、3個のものは多価アルコールといい消防法のアルコール類には該当しない。
問題2 法令上、予防規程についての記述で、次のうち誤っているものはどれか。 

(1)

予防規程は、危険物取扱者が作成し、市町村長等の認可を受けなければならない。 

(2)

予防規程を制定又は変更したときは市町村長等の認可を受けることが義務付けられている。 

(3)

予防規程の内容は、危険物の貯蔵、取扱いの技術上の基準に適合していなければならない。 

(4)

予防規程には、地震発生時における施設及び設備に対する点検、応急措置に関することを定 めなければならない。

(5)

 製造所等の所有者及び従業者は、予防規程に定められている内容を守らなければならない。

解説 

(1)が誤り
予防規程は、所有者等が作成し、市町村長等の認可を受けなければならない。
問題3 次の危険物を同一の場所で貯蔵した場合、指定数量の倍数の合計はいくらか。 
重油を200L入り容器に45本 
軽油を200L入り容器に60本 
ガソリンを18L入りの容器に150本    

(1)

15倍

(2)

23倍 

(3)

28倍

(4)

30倍

(5)

36倍

解説 

(4)が正しい
重油を200L入り容器に45本  200×45÷2000=4.5倍
軽油を200L入り容器に60本  200×60÷1000=12倍
ガソリンを18L入りの容器に150本  18×150÷200=13.5
それぞれの倍数の和は 30倍
第4類指定数量
品名  性質  指定数量  品目例
特殊引火物    50L  ジエチルエーテル、二硫化炭素 アセトアルデヒド、酸化プロピレン
第一石油類  非水溶性液体 200L  ガソリン、ベンゼン、トルエン、酢酸エチル 、メチルエチルケトン
水溶性液体 400L  アセトン、ピリジン
アルコール類    400L  メタノール、エタノール 
第二石油類  非水溶性液体 1000L  灯油、軽油、キシレン
水溶性液体 2000L   氷酢酸、アクリル酸
第三石油類  非水溶性液体 2000L  重油、クレオソート油
水溶性液体 4000L  エチレングリコール、グリセリン 
第四石油類    6000L  ギアー油、シリンダー油 
動植物油類   10000L ヤシ油、アマニ油

問題4

法令上、顧客に自ら給油等をさせる給油取扱所(セルフ型スタンド)における、顧客用固定給 油設備の構造及び措置についての基準として、次のうち、定められていないものはどれか。 

(1)

ガソリン及び軽油相互の誤給油を防止できる構造。 

(2)

1回の連続した給油量及び給油時間の上限を設定できる構造。 

(3)

燃料タンクが満量になった場合に、危険物の供給を自動的に停止する構造の給油ノズル。 

(4)

著しい引張力が加わった場合に、安全に分離し、分離した部分から漏えいを防止する構造の 給油ホース。

(5)

 地震時に危険物の供給を自動的に停止できる構造とし、又非常時において、すべての固定給 油設備等が自動的に停止する構造。

解説 

(5)が誤り
ちょっと微妙な問題だな、最近セルフガソリンスタンドがおおくなってきたため、セルフガソリンスタンドの問題が出題されている。
地震時に危険物の供給を自動的に停止できる構造とし、又非常時においては、すべての固定給油設備等における危険物の取扱が制御卓で行えない状態にすること。
・制御卓での監視、制御 
1、 顧客の給油作業等を直視等により監視すること。 
2、 顧客が給油作業等を行う場合は、火の気がないこと、その他安全上支障ないことを確認してから実施させること。 
3、 顧客の給油作業等が終了した場合は、顧客の給油作業等が行えない状態にすること。 
4、 非常時においては、すべての固定給油設備等における危険物の取扱が行えない状態にすること。 
5、 放送機器等を用いて顧客に必要な指示等をすること。

ポイント

ちょっと微妙な問題です、最近セルフガソリンスタンドがおおくなってきたため、セルフガソリンスタンドの問題が出題されている。
問題5 法令上、製造所等に設置する消火設備の区分として、次のうち誤っているものはどれか。 

(1)

泡を放射する大型消火器は、第4種消火設備である。 

(2)

泡消火設備は、第3種消火設備である。 

(3)

乾燥砂は、第5種消火設備である。 

(4)

二酸化炭素消火設備は、第2種消火設備である。 

(5)

屋外消火栓設備は、第1種消火設備である。

解説 

(4)が誤り
二酸化炭素消火設備は、第3種消火設備である。
○○消火設備は第3種消火設備である。
問題6 次に掲げる製造所等のうち、学校や病院等の建築物等から、一定の距離(保安距離)を保た なければならない旨の規定が設けられているものはいくつあるか。  
製造所
給油取扱所 
屋内貯蔵所 
屋外タンク貯蔵所 
屋内タンク貯蔵所 

(1)

1つ 

(2)

2つ 

(3)

3つ 

(4)

4つ 

(5)

5つ

解説 

(3)が正しい
製造所・・・ (保安距離)が必要
給油取扱所 ・・・ 不必要
屋内貯蔵所 ・・・ (保安距離)が必要
屋外タンク貯蔵所 ・・・ (保安距離)が必要
屋内タンク貯蔵所 ・・・不必要
問題7 市町村長等から出される使用停止命令に,該当しないものは次のうちどれか。 

(1)

製造所等の定期点検の実施・記録・保存がなされないとき。 

(2)

製造所等の措置命令に違反したとき。 

(3)

製造所等の位置・構造・設備を無許可で使用、変更したとき。 

(4)

製造所等を完成検査済証の交付前に使用したとき。 

(5)

製造所等の危険物取扱者が免状の書換えを怠っているとき。

解説 

(5)が誤り
製造所等の危険物取扱者が免状の書換えを怠っているとき。
個人的に処罰の対象となるが、事業所の使用停止命令対象外。
問題8 製造所等の定期点検について、次のうち正しいものはどれか。ただし、規則で定める漏れの点 検を除く。

(1)

 危険物取扱者の立会いがあっても、危険物取扱者以外の者は、定期点検を行うことができない。 

(2)

定期点検は、3年に1回行わなければならない。 

(3)

定期点検の記録は、1年間保存しなければならない。 

(4)

移動タンク貯蔵所及び地下タンクを有する給油取扱所は、定期点検の実施対象である。 

(5)

危険物施設保安員を定めている製造所等は、定期点検を免除されている。

解説 

(4)が正しい

(1)

 危険物取扱者(甲、乙、丙)の立会あれば、危険物取扱者以外の者は、定期点検を行うことができる

(2)

定期点検は、1年に1回以上行わなければならない。 

(3)

定期点検の記録は、3年間保存しなければならない。 

(5)

このような規則はない。
問題9 法令上、屋外タンク貯蔵所の防油堤について、次のうち正しいものはどれか。ただし特定基準が適合されるものは除く。

(1)

第四類の危険物を貯蔵しているもののみ設けなければならない。

(2)

液体の危険物(二硫化炭素は除く)を貯蔵しているものは、すべて設けなければならない。 

(3)

引火点を有している危険物を貯蔵しているもののみ設けなければならない。 

(4)

引火点を有しない危険物を貯蔵しているもののみ設けなければならない。 

(5)

第四類の危険物のうち、引火点が低い危険物を貯蔵しているもののみ設けなければならない。 

解説 

(2)が正しい
<防油堤>
液体の危険物の屋外貯蔵タンクの周囲には、総務省令で定めるところにより、危険物が漏れた場合にその流出を防 止するための総務省令で定める防油堤を設けること。 
・防油堤の容量は、タンク容量の110%以上とし、2以上のタンクがある場合は、最大であるタンクの容量の110%以上としなければならない。 
・防油堤の高さは、0.5m以上であること。 
・防油堤の面積は、80,000u以下であること。 
・防油堤内に設置するタンクの数は、10以下とすること。 
・防油堤は周囲が構内道路に接するよう設けなければならない。 
・防油堤には、その内部の滞水を外部に排出するための水抜口を設け、開閉弁を外部に設け通常は閉じておく
問題10 危険物の規制として、次のうち誤っているものはどれか。 

(1)

製造所等の譲渡をうけたときは、遅滞なく、届け出なければならない。 

(2)

製造所等に消防職員が、立ち入り、検査や質問をすることがある。 

(3)

特定の製造所等の所有者、管理者又は占有者は危険物保安監督者を選任又は解任したと き、遅滞なく、届け出なければならない。 

(4)

指定数量未満の危険物の貯蔵又は取扱いの技術上の基準は、市町村条例で定められている。 

(5)

製造所等の位置、構造又は設備を変更しようとするときは、市町村長等に届け出なければな らない。

解説 

(5)が誤り
製造所等の位置、構造又は設備を変更しようとするときは、市町村長等に変更許可の申請をしなければならない。
問題11 製造所等で、丙種危険物取扱者が取扱うことができる危険物として、次のうち規定で定められ ていないものはどれか。 

(1)

重油 

(2)

第3石油類の潤滑油 

(3)

エチルアルコール 

(4)

第3石油類の引火点が130℃以上のもの。 

(5)

第4石油類のすべて

解説 

(3)が正しい
<丙種危険物取扱者が取扱うことができる危険物>
ガソリン、灯油、軽油、第三石油類(重油、潤滑油及び引火点が130℃以上のもの)第四石油類及び動植物油類
問題12 法令上、製造所等の所有者等は、危険物の流出その他の事故が発生したとき講じなければな らない措置として、次のうち誤っているものはどれか。 

(1)

危険物の流出その他の事故が発生したときは、直ちに、引き続く危険物の流出及び拡散の防 止、流出した危険物の除去その他災害発生の防止のための応急の措置を講じなければならな い。 

(2)

危険物の流出その他の事故が発生したときは、所有者等は公共水道の開閉弁を開放し、給水の準備を行わなければならない 。

(3)

付近の住民に事故の発生を知らせるとともに、避難を呼びかける。 

(4)

可燃性蒸気が滞留しているときは、付近の住民に対し、火気の使用を中止するよう呼びかける。 

(5)

事故を発見した者は、直ちに、その旨を消防署、市町村長の指定した場所、警察署又は海上 警備救難機関に通報しなければならない。

解説 

(2)が誤り
このような規定はない、また公共水道の開閉弁を開放は消防長、消防署長の権限にある。
「火災の現場に対する給水を維持するために緊急の必要があるときは、消防長若しくは消防署長又は消防本部を置かない市町村においては消防団の長は、水利を使用し又は用水路の水門、樋門若しくは水道の制水弁の開閉を行うことができる。」消防法第三十条
問題13 法令上、第4類の危険物を貯蔵、取り扱う次の施設のうち、危険物の種類、数量に関係なく保 安監督者の選任が必要なものはどれか。 

(1)

屋内貯蔵所 

(2)

屋外貯蔵所 

(3)

給油取扱所 

(4)

屋内タンク貯蔵所 

(5)

販売取扱所

解説 

(3)が正しい
貯蔵、取り扱う危険物の種類、数量に関係なく危険物保安監督者の選任が必要な製造所等 
1 製造所 
2 屋外タンク貯蔵所 
3 給油取扱所 
4 移送取扱所 
5 一般取扱所
以外の製造所等(移動タンク貯蔵所を除く)では種類、 数量による。

ポイント

危険物保安監督者の選任は移動タンク貯蔵所以外種類、 数量によるが必要!
問題14 危険物と運搬容器の外部に行う注意事項の表示の組合せとして、次のうち正しいものはどれか。 

(1)

第2類の引火性固体  「火気注意」 

(2)

第3類の自然発火性物質  「可燃物接触注意」「衝撃注意」 

(3)

第4類のすべて  「火気厳禁」 

(4)

第5類のすべて  「禁水」 

(5)

第6類のすべて 「火気注意」「禁水」

解説 

(3)が正しい
第4類のすべて「火気厳禁」
問題15 危険物の貯蔵・取扱い基準として、誤っているものはどれか。 

(1)

危険物を貯蔵し、又は取扱っている建築物等においては、当該危険物の性質に応じた有効な 遮光又は換気を行うこと。 

(2)

貯留設備又は油分離装置に溜まった危険物は、あふれないように随時くみ上げること。 

(3)

危険物を貯蔵し、又は取扱う場合には、危険物が漏れ、あふれ、又は飛散しないように必要な 措置を講ずること。 

(4)

危険物が残存している設備、機械器具、容器等を修理する際は、安全な場所において危険物保安監督者の立会いのもとで行うこと。 

(5)

危険物のくず、かす等は、1日に1回以上危険物の性質に応じて、安全な場所及び方法で処 理すること。

解説 

(4)が誤り
危険物が残存している設備、機械器具、容器等を修理する際は、安全な場所において危険物を完全に除去し後に行うこと。

ポイント

注意しながら、換気をしながらという文章は誤り!
基礎的な物理学及び基礎的な化学
問題16 燃焼の難易について、次のうち誤っているものはどれか。 

(1)

熱伝導率の大きいものほど燃焼しやすい。 

(2)

発熱量の大きいものほど燃焼しやすい。 

(3)

加熱されて可燃性ガスが多く発生する物質ほど燃焼しやすい。 

(4)

空気との接触面積が広いほど燃焼しやすい。 

(5)

周囲の温度が高いほど燃焼しやすい。

解説 

(1)が誤り
熱伝導率の小さいものほど燃焼しやすい。熱がたまりやすく逃げにくい。
問題17 燃焼の三要素がそろっている組み合わせで、次のうち正しいものはどれか。

(1)

一酸化炭素  窒素  点火源 

(2)

プロパン  空気  二酸化炭素 

(3)

水素  酸素  窒素 

(4)

硫黄  酸素  点火源 

(5)

ガソリン 二酸化炭素 点火源

解説 

(4)が正しい
燃焼をするためには、可燃性物質の存在、酸素供給源(空気など熱源(点火源)の存在が 必要であり、これらを燃焼の3要素という。一つでも欠けると燃焼は生じない。
一酸化炭素 × 窒素 × 点火源
プロパン 空気 二酸化炭素  ×
水素 酸素 窒素  ×
ガソリン 二酸化炭素 × 点火源
問題18 次の引火点及び燃焼範囲の下限値の数値として、正しい組み合わせはどれか。

「ある引火性液体は30℃で液面付近に濃度9vol%の可燃性蒸気を発生した。この状態で マッチをつけたところ引火した」

<引火点> <燃焼範囲の下限値>

(1)

20℃  10  vol%

(2)

35℃  8  vol%

(3)

10℃  12  vol%

(4)

15℃  4  vol%

(5)

40℃ vol%

解説 

(4)が正しい
30℃で液面付近に濃度9vol%の可燃性蒸気を発生した。
引火点は30℃以下燃焼範囲の下限値は9vol%以下ということになる。
問題19 燃焼に関する説明として、次のうち誤っているものはどれか。 

(1)

酸素供給体は必ずしも空気とは限らない。 

(2)

気化熱や融解熱は点火源になる。 

(3)

金属の衝撃火花や静電気の放電火花は点火源になることがある。 

(4)

可燃物、酸素供給源及び点火源を燃焼の3要素という。。 

(5)

二酸化炭素は可燃物ではない

解説 

(2)が誤り
物質の三態変化の気化熱、融解熱、凝固熱、昇華熱等は潜熱といい、状態変化に使われる熱で燃焼には関係ない。
問題20 引火点と燃焼について、次のうち正しいのはどれか。 

(1)

可燃物を空気中で加熱したときに、自ら燃え出す温度を引火点という。 

(2)

発火点が高く、かつ、燃焼範囲が狭いものほど危険である。 

(3)

燃焼範囲の下限値および上限値は、酸素と可燃性蒸気との割合である。 

(4)

引火点以下では可燃性液体の表面から蒸気は発生していない。 

(5)

可燃性蒸気は空気と一定の濃度範囲に混合しているときに燃焼する。

解説 

(5)が正しい

(1)

可燃物を空気中で加熱したときに、自ら燃え出す温度を発火点という。 

(2)

発火点が低く、かつ、燃焼範囲が広いものほど危険である。 

(3)

燃焼範囲の下限値および上限値は、空気と可燃性蒸気との割合である。 

(4)

引火点以下では可燃性液体の表面からは燃焼するだけの蒸気は発生していない。 
問題21 静電気に関する説明として、次のうち誤っているものはどれか。 

(1)

静電気は一般に、電気の不良導体に発生しやすい。 

(2)

接地をすると、静電気の蓄積を防止できる。 

(3)

引火性の液体は電気を通すので静電気は発生しない。 

(4)

電気的に絶縁された二つの異なる物質が接触して離れるときに、静電気は発生する。 

(5)

静電気は、湿度が低いほど発生しやすい。

解説 

(3)が誤り
引火性の液体は電気を通さない不良導体が多いのでので静電気を発生しやすい
尚、水溶性の物質は静電気は発生しにくい。
問題22 沸点について、次のうち誤っているものはどれか。 

(1)

沸点は、加圧すると低くなり減圧すると高くなる。 

(2)

沸点は、一般に分子間力の大きい物質ほど高い。 

(3)

一定圧力のもとで純粋な物質の沸点は、その物質固有の値を示す。 

(4)

液体の飽和蒸気圧が外圧と等しくなるときの液温を沸点という。 

(5)

不揮発性物質が溶け込むと液体の沸点は変化する。

解説 

(1)が誤り
沸点は、加圧すると高くなり減圧すると低くなる。
液体を加熱していくと、しだいに蒸気を出していき、その蒸気 圧が外圧と等しくなると、液体内部からも蒸発が始まって液体は沸騰する。その時の温度を沸点という。 沸点とは、その液体の飽和蒸気圧が外圧の圧力に等しくなる温度である。沸点は外圧の大小によって変化す るため、外圧が高くなれば沸点は高くなり、外圧が低くなれば沸点は低くなる
問題23 次の組み合わせのうち、同素体の組み合わせで誤っているのはどれか。 

(1)

黄りんと赤リン 

(2)

パラキシレンとメタキシレン 

(3)

黒鉛とダイヤモンド 

(4)

酸素とオゾン 

(5)

斜方硫黄と単斜硫黄

解説 

(2)が誤り
パラキシレンとメタキシレンは異性体である。
<同素体>
同じ元素からなる単体で性質の異なるものを互いに同素体という。 
 同素体を持つ元素SCOP(スコップ)と覚える
<異性体 >
分子式が同じで、分子内の構造が異なり、性質が異なる物質、それぞれの物理的、化学的 性質は異なる。構造異性体や立体異性体などがある。 エタノールとジメチルエーテル、 ブタンとイソブタン、パラキシレンとメタキシレン
問題24 10℃で200Lの液体を50℃に温めた場合、容器からこぼれないようにするためには、最低何L の容器が必要となるか、ただし、液体の体膨張率は1.4×10−3とする。 

(1)

201L 

(2)

202L 

(3)

212L 

(4)

213L

(5)

214L

解説 

(3)が正しい
体膨張率の問題である。
200×40×0.0014+200=211.2
211.2に膨張するので、最低212Lの容器が必要
問題25 熱容量について、次のうち正しいのはどれか。 

(1)

物質1kgの比熱のことである。 

(2)

比熱に密度を乗じたものである。 

(3)

ある物質の温度を1K(ケルビン)だけ高めるのに必要な熱量である。 

(4)

物質を収納している容器の比熱のことである。 

(5)

物体に1Jの熱量を与えたときの温度上昇率のことである。

解説 

(3)が正しい
ある物質の温度を1℃1K(ケルビン)だけ高めるのに必要な熱量であるある物質1gの温度を1℃上昇させるため必要な熱量を比熱(J/g・℃)という。 物質1gの温度を1℃上昇させるため必要な熱量は、比熱の小さい物質では少なく、大きい物質で は大きいということになる。いいかえれば比熱の小さな物質ほど熱しやすく、比熱の大きな物質ほ ど熱しにくいといえる。水の比熱は4.186J/g・℃で非常に熱しにくい物質である。湯たんぽの湯 が容易に冷めないのは、水の比熱が大きいためである。
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法
問題26 第四類の危険物に共通する特性として、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

発火点は、ほとんどのものが100℃以下である。 

(2)

第4類の危険物は、電気を通さない不良導体が多く、静電気が蓄積しやすいものが多い。 

(3)

液比重は1より小さく、水に溶けないものが多い。 

(4)

蒸気比重が1より大きく、蒸気が低所に滞留する。 

(5)

引火性の液体で、火気等により引火または爆発の危険がある。

解説 

(1)が誤り
発火点で100℃以下のものは二硫化炭素のみである。
問題27 第四類の危険物について、次のうち正しいのはどれか。 

(1)

炎、火花があれば、引火点以下の温度でも燃える。 

(2)

発火点以上の温度に加熱されれば、燃焼する。 

(3)

常温以下では、炎、火花によっても引火しない。 

(4)

常温以下では、可燃性蒸気をだすものはない。 

(5)

炎、火花がなければ発火点以上の温度でも燃えない。

解説 

(2)が正しい
<発火点> 
加熱によって物質みずからが燃え出すときの最低温度を発火点という。

(1)

炎、火花があっても、引火点以下の温度では燃えない

(3)

常温以下の引火点のものもある。 

(4)

常温以下の引火点のものもあり、可燃性蒸気をだす。 

(5)

炎、火花がなくても発火点以上の温度ではその温度で燃える
問題28 危険物の類ごとに共通する危険性として、誤っているのはどれか。

(1)

第一類危険物・・・  酸化されやすい物質との混合は、加熱、衝撃等により爆発する危険性 がある。 

(2)

第二類危険物・・・  比較的低温で着火しやすく、酸化剤との混合は打撃などにより爆発の 危険性がある。 

(3)

第四類危険物・・・  火気等により、引火または爆発の危険性がある。 

(4)

第五類危険物・・・  加熱、衝撃、摩擦等により発火し、爆発するものが多い。 

(5)

第六類危険物・・・

解説 

(5)が誤り
空気に触れることにより、自然発火する危険性があるのは第三類の危険物である。
問題29 消火方法として、効果が比較的小さいものはどれか。 

(1)

ガソリンの火災に二酸化炭素消火薬剤を使用する。 

(2)

灯油の火災にりん酸塩類の粉末消火薬剤を使用する。 

(3)

軽油の火災にハロゲン化物消火薬剤を使用する。 

(4)

エチルアルコールの火災に強化液(棒状)を使用する。 

(5)

重油の火災に泡消火薬剤を使用する。

解説 

(4)が正しい
第4類の危険物消火には、二酸化炭素消火薬剤、ハロゲン化物消火薬剤、粉末消火薬剤、泡消火薬剤による窒息消火が効果 的である。水に溶けないような危険物の火災に水を使用すると、危険物が水に浮いて、火災範囲を広げるの で、水による消火は適当でない。 不適当な消火として、棒状放射の水、霧状の水、棒状放射の強化液
問題30 次のうち、引火点が0℃以上の組み合わせはどれか。
A ベンゼン 
B 二硫化炭素 
C 酢酸 
D ガソリン 
E 灯油 
F メチルアルコール 
G アセトン

(1)

A、C、E 

(2)

B、D、G

(3)

C、E、F  

(4)

C、E、G

(5)

A、D、G

解説 

(3)が正しい
A ベンゼン -11℃ 第一石油類
B 二硫化炭素  -30℃ 特殊引火物
C 酢酸  57℃ 第二石油類
D ガソリン  -40℃ 第一石油類
E 灯油  40〜65℃ 第二石油類
F メチルアルコール  12℃ アルコール類
G アセトン -18℃ 第一石油類
問題31 第二石油類について、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

灯油、重油などが該当する。 

(2)

水に溶けるものがある。 

(3)

引火点は21℃以上70℃未満である。 る。

(4)

水より重いものがある。 

(5)

常温(20℃)で液体であ

解説 

(1)が誤り
重油は第三石油類に該当する。
問題32 エチルアルコールについて、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

燃焼範囲は、おおむね4.3〜19vol%である。

(2)

発火点は300℃以上である。 

(3)

比重は1より小さい。 

(4)

蒸気比重は、1より大きい。 

(5)

引火点はがアセトンより低い。

解説 

(5)が誤り
エチルアルコール(エタノール)は14℃、アセトンは-18℃。
問題33 灯油について、次のうち正しいのはどれか。 

(1)

灯油の純度を高めたケロシンは石油ストーブの燃料として使われる。 

(2)

灯油の蒸気は、空気より8〜10倍重く、低所に滞留しやすい。 

(3)

灯油は、流動で静電気は発生しない。 

(4)

灯油は40℃以上になると、ガソリンと同様に引火しやすくなる。 

(5)

水より軽く、水に溶けやすい。

解説 

(4)が正しい

(1)

ケロシンは石油の分留成分の1つであり、ケロシンから灯油、ジェット燃料、ロケット燃料などの石油製品が作られる。

(2)

灯油の蒸気は、空気より4.5倍重く、低所に滞留しやすい。

(3)

灯油は電気の不良導体なので、流動で静電気が発生しやすい

(5)

水より軽く、水に溶けにくい
問題34 重油について、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

ガソリンよりも粘性のある液体である。 

(2)

A重油、B重油、C重油などに分類される。 

(3)

比重は1より大きい。 

(4)

引火点は灯油より高い。 

(5)

霧状になったものは、引火点以下でも危険である。

解説 

(3)が誤り
重い油と書くが、水よりやや軽い。
問題35 動植物油類に浸み込んだウエスが自然発火した。その原因として考えられるのはどれか。 

(1)

引火点が低いから。 

(2)

燃焼範囲が広いから。 

(3)

酸化されやすいから。 

(4)

比重が大きいから。 

(5)

蒸気比重が大きいから。

解説 

(3)が正しい
酸化されやすいから。
 
例題集 NO4 問題

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