危険物取扱者試験例題集

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例題集 NO7 解答・解説

 例題は法令15問、物理化学10問、性質10問が1パターンになります。

例題集 NO7 問題

危険物に関する法令
問題1 法令上、危険物に関する記述として誤っているのはどれか。 

(1)

法別表第一の品名欄に掲げる物品で、同表に定める区分に応じ同表の性質欄に掲げる性状 を有するものをいう。 

(2)

アセチレンガス、液化石油ガスなど消火活動に支障を生ずるものも含まれる。 

(3)

法別表第一に掲げられているもののほか、政令で定められているものもある。 

(4)

危険性を勘案して、指定数量が政令で定められている。 

(5)

危険物の性質により、第一類から第六類に分類されている。

解説 

(2)が誤り
個体、液体で気体は含まない。
問題2 法令に定める危険物の品名について、誤っているのはどれか。 

(1)

軽油は、第二石油類に該当する。 

(2)

重油は、第三石油類に該当する。 。

(3)

二硫化炭素は、特殊引火物に該当する。 

(4)

エーテルは、第一石油類に該当する。 

(5)

シリンダー油は、第四石油類に該当する

解説 

(4)が誤り
エーテル(ジエチルエーテル)は、特殊引火物に該当する。
問題3 法令上、同一の貯蔵所において、次の危険物を同時に貯蔵する場合指定数量の合計は何倍 になるか。
軽油  ・・・・・・・ 1,000リットル 
ガソリン  ・・・・・・・ 2,000リットル 
エタノール ・・・・・・・  2,000リットル

(1)

10倍 

(2)

13倍 

(3)

16倍 

(4)

20倍 

(5)

25倍

解説 

(3)が正しい
軽油 1000÷1000=1倍
ガソリン 2000÷200=10倍
エタノール 2000÷400=5倍
それぞれの合計は16倍

問題4

法令上、製造所等以外の場所において、指定数量以上の危険物を仮に貯蔵する場合の基準 について、次のうち正しいのはどれか。 

(1)

貯蔵する危険物の量は、指定数量の倍数が10以下としなければならない。 

(2)

貯蔵する場合は、所轄消防長又は消防署長の承認を得なければならない。 

(3)

貯蔵する期間は20日以内としなければならない。 

(4)

貯蔵しようとする日から10日以内に所轄消防長または消防署長に申し出なければならない。 

(5)

市町村条例で定める基準に従って、貯蔵しなければならない。

解説 

(2)が正しい
貯蔵する場合は、所轄消防長又は消防署長の承認を得なければならない。
※仮貯蔵・仮取扱いの承認 
指定数量以上の危険物は、貯蔵所以外の場所でこれを貯蔵し、又は製造所、貯蔵所、取扱所以外の場所でこれを取扱っては ならない。ただし、消防長又は消防署長の承認を受ければ、指定数量以上の危険物を10日以内の期間に限り仮に 貯蔵し、又は取扱うことができる。
問題5 法令上、製造所等の区分について、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

屋外にあるタンクで、危険物を貯蔵し、又は取扱う貯蔵所を屋外タンク貯蔵所という。 

(2)

金属製ドラム等に、直接給油するため、ガソリンを取り扱う施設を給油取扱所という。

(3)

屋内にあるタンクで、危険物を貯蔵し、又は取扱う貯蔵所を屋内タンク貯蔵所という。 

(4)

店舗において、容器入りのまま販売するために、指定数量の倍数が15以下の危険物を取り扱 う取扱所を第一種販売取扱所という。 

(5)

ボイラーで重油等を消費する施設を一般取扱所という。

解説 

(2)が誤り
自動車等の燃料タンクに、直接給油するため、ガソリンを取り扱う施設を給油取扱所という。
問題6 製造所等を変更する場合、工事を着工できる時期として、次のうち正しいのはどれか。 

(1)

仮使用の承認を受ければ、いつでも着工できる。 

(2)

許可を受けるまで、着工できない。 

(3)

変更許可申請後、10日経過すればいつでも着工できる。 

(4)

変更許可を申請すれば、いつでも着工できる。 

(5)

変更工事が位置、構造及び設備の基準に適合していればいつでも着工できる。

解説 

(2)が正しい
許可を受けるまで、着工できない。
問題7 給油取扱所の仮使用について、次のうち正しいのはどれか。 

(1)

給油取扱所の設置許可を受ける前に使用したいので、仮使用の申請をした。 

(2)

給油取扱所において、専用タンクを含む全面的な変更許可を受けたが、工事中も営業を休む ことができないので、仮使用の申請をした。 

(3)

給油取扱所の事務所の変更許可を受けたが、変更部分以外の部分の一部を使用したいので 仮使用の申請をした。 

(4)

給油取扱所の完成検査で、一部が不合格になったので、合格になった部分についてのみ、仮 使用の申請をした。 

(5)

給油取扱所の専用タンクの取替え工事中、専用タンクから自動車に給油したいので、仮使用 の申請を行った。

解説 

(3)が正しい
給油取扱所の事務所の変更許可を受けたが、変更部分以外の部分の一部を使用したいので 仮使用の申請をした
※仮使用承認申請 すでに完成検査を受け、使用中の製造所等の施設の一部で変更工事が行 われる場合、変更工事に係る部分以外の全部または一部を使用するこ とを市町村長等に申請し、承認を受けた時は、変更工事の完成検査を受 ける前においても、仮に承認を受けた部分を使用することができる。
問題8 法令上、危険物取扱者に関する記述として正しいのはどれか。 

(1)

免状の交付を受けても、製造所等の所有者から選任されなければ、危険物取扱者ではない。 

(2)

丙種危険物取扱者が立ち会っても、危険物取扱者以外の者は、危険物を取扱うことができない。 

(3)

甲種危険物取扱者だけが、危険物保安監督者になることができる。 

(4)

乙種第四類の免状を有する危険物取扱者は、特殊引火物を取扱うことができない。 

(5)

危険物施設保安員を置いている製造所等は、危険物取扱者を置かなくてもよい。

解説 

(2)が正しい
丙種危険物取扱者が立ち会っても、危険物取扱者以外の者は、危険物を取扱うことができない。立会うことのできる危険物取扱者は甲、乙のみ。
問題9 法令上、危険物の取扱い作業の保安に関する講習の受講義務について、次のうち正しいのは どれか。 

(1)

製造所等において、危険物の取扱い作業に従事するすべての者がこの講習を受講しなけれ ばならない。 

(2)

危険物施設保安員は、この講習を受講しなければならない。 

(3)

丙種危険物取扱者には受講義務はない。 

(4)

製造所等において、危険物の取扱い作業に従事する危険物取扱者が受講しなければならない。 

(5)

危険物の貯蔵又は取扱いの基準に違反したものは、1年以内にこの講習を受けなければなら ない。

解説 

(4)が正しい
製造所等において、危険物の取扱い作業に従事する危険物取扱者が受講しなければならない。
問題10 法令上、危険物保安監督者について、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

危険物保安監督者は、火災等の災害が発生した場合は、作業者を指揮して応急の措置を講 ずるとともに、直ちに消防機関等へ連絡しなければならない。 

(2)

製造所には、品名、許可数量等にかかわらず危険物保安監督者を定めておかなければならな い。 

(3)

危険物保安監督者を選任し、又は解任したときは、遅滞なくその旨を市町村長等に届けなけ ればならない。 

(4)

危険物保安監督者を定めるのは、製造所等の所有者等である。 

(5)

丙種危険物取扱者でも、特定の危険物のみを貯蔵又は取扱う製造所等であれば、危険物保安監督者になることができる。

解説 

(5)が誤り
危険物保安監督者になることができるのは、甲、乙で6ヶ月以上の実務経験を有するものに限る。丙種はなれない。
問題11 法令上、予防規程に関する記述について、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

予防規程を変更した場合は、市町村長等の認可を受けなければならない。 

(2)

予防規程を定めなければならない製造所等において、それを定めずに危険物を貯蔵し、又は 取扱った場合は罰せられることがある。 

(3)

予防規程を定めたときは、市町村長等の認可を受けなければならない。 

(4)

予防規程は指定数量の倍数が100未満の製造所等においては定める必要はない。 

(5)

予防規程は製造所等における自主保安基準としての意義を有するもので、所有者等が定める ものである。

解説 

(4)が誤り
予防規程定める製造所等は個々の指定数量の倍数で定められている。
<予防規程を定めなければならない危険物施設>
施設の区分 貯蔵、取扱う危険物の数量等
製造所 指定数量の10倍以上
屋内貯蔵所 指定数量の150倍以上
屋外タンク貯蔵所 指定数量の200倍以上
屋外貯蔵所 指定数量の100倍以上
給油取扱所 すべて
一般取扱所 指定数量の10倍以上
移送取扱所 すべて

ポイント

7つの施設を覚えておこう!
問題12 法令上、給油取扱所の位置、構造、設備及び技術上の基準で、給油取扱所に設けるこ とができない建築物等の用途は、次のうちどれか。 

(1)

給油取扱所の業務を行うための事務所。 

(2)

給油又は灯油若しくは軽油の詰め替えを行うために、給油取扱所に出入りする者を対象とし た遊戯場。 

(3)

給油又は灯油若しくは軽油の詰め替えを行うために、給油取扱所に出入りする者を対象とし た飲食店。

(4)

  自動車等の点検、整備を行う作業場。

(5)

給油又は灯油若しくは軽油の詰め替えを行うために、給油取扱所に出入りする者を対象とし た展示場。

解説 

(2)が正しい
<給油取扱所に設けるこ とができない建築物等の用途>
診療所、遊技場、立体駐車場、所有者以外が住む住居
問題13 法令上、製造所等の消火設備について、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

所要単位の計算方法として、危険物は指定数量の10倍を1所要単位とする。 

(2)

霧状の強化液を放射する小型の消火器、及び乾燥砂は、第5種の消火設備である。 

(3)

第4種の消火設備は、原則として防護対象物の各部分から1の消火設備に至る歩行距離が 30m以下となるように設けなければならない。 

(4)

電気設備に対する消火設備は、電気設備のある場所の面積100uごとに1個以上設ける。 

(5)

消火粉末を放射する大型の消火器は、第5種の消火設備である。

解説 

(5)が誤り
消火粉末を放射する大型の消火器は、第4種の消火設備である。
問題14 法令上、製造所等における危険物の貯蔵、取扱いの技術上の基準として、次のうち正しいの はどれか。 

(1)

廃油等を廃棄する場合は、焼却以外の方法で行わなければならない。 

(2)

許可された危険物と同じ類、同じ品名であれば、数量については随時変更することができる。 

(3)

危険物のくず、かす等は、2日に1回以上当該危険物の性質に応じて、安全な場所、及び安 全な方法で廃棄等を行わなければならない。 

(4)

屋外貯蔵所において、危険物の容器は類別ごとに0.2m以上、品名別ごとに0.2m以上、そ れぞれ間隔を置かなければならない。 

(5)

屋外貯蔵タンク、屋内貯蔵タンク、地下貯蔵タンクまたは簡易貯蔵タンクの計量口は、計量す るとき以外は閉鎖しておかなければならない。

解説 

(5)が正しい

(1)

焼却はできる。 

(2)

許可された危険物の類、品名、数量の変更するときは10日前までに届出が必要。 

(3)

危険物のくず、かす等は、1日に1回以上当該危険物の性質に応じて、安全な場所、及び安 全な方法で廃棄等を行わなければならない。 

(4)

屋外貯蔵所において、危険物の容器は類別ごとに1m以上それぞれ間隔を置かなければならない。 
問題15 法令上、市町村長等から製造所等の所有者等に対する使用停止命令の事由に該当しないも のは、次のうちどれか。 

(1)

給油取扱所において、危険物保安監督者を定めていないとき。 

(2)

製造所において、危険物保安監督者に危険物の取扱作業の保安の監督をさせていないとき。 

(3)

屋外タンク貯蔵所において、所有者等が市町村長等からの危険物保安監督者の解任命令に 違反したとき。 

(4)

屋内貯蔵所において、危険物の貯蔵又は、取扱いの基準の遵守命令に違反したとき。 

(5)

移送取扱所において、危険物保安監督者が免状の返納命令を受けたとき。

解説 

(5)が正しい
移送取扱所において、危険物保安監督者が免状の返納命令を受けたときは個人的なことであり使用停止命令の事由に該当しない、。
基礎的な物理学及び基礎的な化学
問題16 物質の状態変化について、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

固体から直接気体になることを昇華という。 

(2)

固体から液体に変化することを融解という。 

(3)

0℃の水と0℃の氷が存在するのは、蒸発熱のためである。 

(4)

液体から固体になることを凝固という。 

(5)

気体または蒸気の温度を下げて、ある温度以下にするか、もしくは温度一定でこれを圧縮する と、気体又は蒸気の一部が液化する。この現象を凝縮という。

解説 

(3)が誤り
0℃の水と0℃の氷が存在するのは、融解熱又は凝固熱のためである。 
問題17 比重についての説明として、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

物質の蒸気比重は、分子量の大小で判断できる。 

(2)

氷の比重は、1より小さい。 

(3)

水の比重は、4℃のときが最も小さい。 

(4)

ガソリンが水に浮かぶのは、ガソリンが水に不溶で、かつ比重が1より小さいからである。 

(5)

第四類の危険物の蒸気比重は、一般に1より大きい。

解説 

(3)が誤り
水の比重は、4℃のときが最も大きい。 
問題18 熱に関するA〜Dまでの記述のうち、誤ったものの組み合わせはどれか。 
A.一般に金属の熱伝導率は、他の固体の熱伝導率に比べて大きい。 
B.一般に熱伝導率の小さいものほど熱を伝えやすい。 
C.水は他の液体に比べ、比熱が小さい。 
D.気体、液体、固体のうち、一般に気体の熱伝導率が最も小さい。

(1)

A B 

(2)

A D 

(3)

B C 

(4)

B D 

(5)

C D

解説 

(3)が正しい
A.一般に金属の熱伝導率は、他の固体の熱伝導率に比べて大きい。 
B.一般に熱伝導率の小さいものほど熱を伝えにくい。 
C.水は他の液体に比べ、比熱が大きい。 
D.気体、液体、固体のうち、一般に気体の熱伝導率が最も小さい。
問題19 静電気の帯電について、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

一般に合成繊維製品は、綿製品よりも帯電しやすい。 

(2)

引火性液体に帯電すると、電気分解を起こす。 

(3)

電気の不導体に帯電しやすい。 湿

(4)

度が高いと帯電しにくい。 

(5)

帯電防止策として、接地する方法がある。

解説 

(2)が誤り
引火性液体に帯電しても、電気分解を起こすことはない。
問題20 用語の説明について、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

単体とは、一種類の元素からできている物質のことである。 

(2)

化合物とは、化学的な方法で二種類以上の物質に分解でき、また化合によって合成できるもの。 

(3)

混合物とは、各々の物質がお互いに化学結合せずに混ざり合ったものである。 

(4)

同素体とは、同じ元素からできていて、性質が異なる二種類以上の単体である。

(5)

異性体とは、分子式と分子内の構造が同じで、性質が異なる物質である。

解説 

(5)が誤り
異性体とは、分子式が同じで分子内の構造、性質が異なる物質である。
問題21 酸と塩基の説明として、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

酸又は塩基の強弱はpHにより表される。 

(2)

酸とは水素イオンを放出する物質又は水素イオンを与える物質である。 ことをいう。

(3)

酸は赤色リトマス紙を青色にし、塩基は青色リトマス紙を赤色にする。 

(4)

塩基とは水酸化物イオンを放出する物質又は水素イオンを受け取る物質である。 

(5)

中和とは酸と塩基が反応して塩と水を生じる

解説 

(3)が誤り
酸は青色リトマス紙を赤色にし、塩基は赤色リトマス紙を青色にする。 
問題22 次のA〜Dのうち、燃焼に必要な要素がそろっているものはいくつあるか。
A  水  酸素  直射日光 
B  二硫化炭素  空気  電気火花 
C  二酸化炭素  酸素  磁気 
硫化水素 窒素 放射線

(1)

なし 

(2)

1つ 

(3)

2つ 

(4)

3つ 

(5)

4つ

解説 

(2)が正しい
<燃焼に必要な要素>
酸素、空気、電気火花 、二硫化炭素 
硫化水素は化学式 HS をもつ硫黄と水素の無機化合物。
問題23 引火点について、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

液体の温度が引火点より低い場合は、燃焼に必要な濃度の蒸気は発生しない。 

(2)

液温が引火点に達すると、液温表面からの蒸気に加えて、液体内部からも気化しはじめる。 

(3)

可燃性液体が、燃焼下限界の蒸気を発生するときの液体の温度を引火点という。 

(4)

引火点は物質によって、異なる値をしめす。 

(5)

可燃性液体の温度が、その引火点より高いときは、火源により引火する危険がある。

解説 

(2)が誤り
液体内部から気化しはじめるのは、沸騰することで引火点に達しても内部から気化することはない。
問題24 次の自然発火に関する文章の(   )内のA〜Dに当てはまる語句の組み合わせとして、正し いのはどれか。 
「自然発火は、他から点火源が与えられなくても、物質が空気中で常温20℃において( A ) し、その熱が長時間蓄積されて、ついに( B )に達し、自然に発火するに至る現象である、 自然発火性を有する物質が自然発火する原因として、( C )、( D )、吸着熱、重合熱、 発酵熱等が考えられる。」
A  B  C  D 

(1)

発熱  引火点  分解熱  酸化熱 

(2)

酸化  燃焼点  燃焼熱  酸化熱 

(3)

発熱  引火点  酸化熱  生成熱 

(4)

酸化  発火点  燃焼熱  生成熱 

(5)

発熱 発火点 酸化熱 分解熱

解説 

(5)が正しい
「自然発火は、他から点火源が与えられなくても、物質が空気中で常温20℃において( 発熱 ) し、その熱が長時間蓄積されて、ついに( 発火点 )に達し、自然に発火するに至る現象である、 自然発火性を有する物質が自然発火する原因として、( 酸化熱 )、( 分解熱 )、吸着熱、重合熱、 発酵熱等が考えられる。」
問題25 消火器及び消火薬剤に関する説明として、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

りん酸塩類の粉末消火器は、電気設備の火災に適応する。 

(2)

泡消火器は、油火災に適応する。 

(3)

強化液消火薬剤の消火器は、炭酸カリウム等の水溶液で、冷却効果や再燃防止効果がある。 

(4)

ハロゲン化物消火器で使用する消火薬剤は、ヨウ素が主成分である。 

(5)

二酸化炭素消火器を放射すると、空気中の酸素濃度を低下させて、窒息消火する。

解説 

(4)が誤り
ハロゲン化物消火器で使用する消火薬剤は、フロン類が主成分である。
ハロゲン化物消火器で使用する消火薬剤は、フロン類が主成分である。 一塩化一臭化メタンなどのハロゲン化物を容器に圧縮空気などで蓄圧しておき,使用時にはバルブハンドルを開き,蒸発させた不燃性の重いガスで燃焼物の表面を覆って空気を遮断するもので,油火災,電気火災に適する。…
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法
問題26 危険物の類ごとに共通する性状として、次のうち正しいのはどれか。 

(1)

第一類の危険物は、可燃性であり加熱すると爆発的に燃焼する。 

(2)

第二類の危険物は、着火又は引火の危険性がある固体である。 

(3)

第三類の危険物は、二酸化炭素と接触すると分解発熱して発火する。 

(4)

第五類の危険物は、引火性の固体である。 

(5)

第六類の危険物は、強酸性であり、ガラスやプラスチックを容易に腐食する。

解説 

(2)が正しい
第二類の危険物は、着火又は引火の危険性がある固体である。

(1)

第一類の危険物は、不燃性である。 

(3)

第三類の危険物は、水、空気と接触すると発熱して発火する恐れがある。 

(4)

第五類の危険物は、自己反応性の固体、液体である。 

(5)

第六類の危険物は、強酸性であるが、ガラスやプラスチックは腐食しない。
問題27 第四類の危険物の一般的な性状として、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

液体の比重は1より小さいものが多い。 

(2)

水よりも沸点が高いものがある。 

(3)

発火点が100℃以下である。 

(4)

静電気の火花により引火するものがある。 

(5)

常温(20℃)においてはほとんどのものが液状である。

解説 

(3)が誤り
発火点が100℃以下のものもある、二硫化炭素。 
問題28 第四類の危険物に共通する一般的な火災予防の方法として、次のうち不適切なものはどれ か。 

(1)

危険物を取扱う場所においては、みだりに火気を使用しない。 

(2)

可燃性蒸気の滞留する恐れのある場所の電気機器は、防爆構造のものとする。 

(3)

かくはんや注入はゆっくり行い、静電気の発生を抑制する。 

(4)

発生した蒸気は、屋外の低所に排出する。 

(5)

危険物が入った容器は、熱源を避けて貯蔵する。

解説 

(4)が誤り
発生した蒸気は、屋外の高所、又は屋根上に排出する。
問題29 第四類の危険物の火災に適応する消火剤の効果として、次のうち最も適切なものはどれか。 

(1)

液温を引火点以下に下げる。 

(2)

危険物を除去する。 

(3)

蒸気の発生を抑制する。 

(4)

蒸気の濃度を下げる。 

(5)

空気の供給を遮断又は化学的に燃焼反応を抑制する。

解説 

(5)が正しい
空気の供給を遮断又は化学的に燃焼反応を抑制する。
問題30 ガソリンの火災の消火方法として、次のうち誤っているものはどれか。 

(1)

泡消火剤は、効果的である。 

(2)

二酸化炭素消火剤は、効果的である。 

(3)

棒状の水は、効果的でない。 

(4)

霧状の強化液は、効果的でない。 

(5)

ハロゲン化物消火剤は、効果的である。

解説 

(4)が誤り
霧状の強化液は、普通火災、油火災、電気火災に有効である。
問題31 エチルアルコールやアセトンが大量に燃えているときの消火方法として、次のうち最も適切な のはどれか。 

(1)

乾燥砂を散布する。 

(2)

水溶性液体用泡消火剤を放射する。 

(3)

膨張ひる石を散布する。 

(4)

棒状注水をする。 

(5)

一般のたん白泡消火剤を放射する。

解説 

(2)が正しい
少量であれば、乾燥砂、膨張ひる石も効果があるが大量の場合は水溶性液体用泡消火剤が有効である。
問題32 特殊引火物の性状として、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

発火点はすべて100℃以上である。 

(2)

アルコールに溶ける。 

(3)

比重は1より大きいものもある。 

(4)

沸点が40℃未満のものもある。 

(5)

引火点は0℃よりも低い。

解説 

(1)が誤り
発火点が100℃以下の、二硫化炭素がある。 
問題33 ベンゼンとトルエンの性状として、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

いずれも、無色の液体で、水に溶けない。 

(2)

いずれも、芳香族炭化水素である。 

(3)

いずれも、蒸気は有毒である。 

(4)

いずれも、動植物油は溶かすが、エチルアルコールには溶けない。 

(5)

いずれも、引火点は常温(20℃)より低い。

解説 

(4)が誤り
いずれも水には溶けないが、アルコール、エーテルなどの有機溶剤によく溶ける
問題34 灯油の性状として、次のうち正しいものはどれか。 

(1)

液温が常温(20℃)程度でも引火する。 

(2)

水によく溶ける。 

(3)

ぼろ布に染みこんだものは、自然発火する危険がある。 

(4)

蒸気は空気より重い。 

(5)

発火点は100℃より低い。

解説 

(4)が正しい

(1)

引火点は40℃以上である。

(2)

水には溶けない。 

(3)

ぼろ布に染みこんだものは、酸素との接触面積が多くなり引火しやすくなるが、自然発火はしない。 

(5)

発火点は220℃である。
問題35 次のA〜Dに掲げる危険物の性状にすべて該当するのはどれか。 
A 無色透明の液体である。 
B 熱、光により分解し、メタンガス、一酸化炭素を生成する。 
C 空気中で加圧すると、爆発性の過酸化物をつくる。 
D 空気に接触すると酸化され、酢酸になる。

(1)

二硫化炭素 

(2)

アセトン 

(3)

トルエン 

(4)

アセトアルデヒド 

(5)

ジエチルエーテル

解説 

(4)が正しい
アセトアルデヒドの性質。
 
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