危険物取扱者試験例題集

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例題集 NO9 解答・解説

 例題は法令15問、物理化学10問、性質10問が1パターンになります。

例題集 NO9 問題

危険物に関する法令
問題1 消防法別表に掲げる品名と化学名について次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

ジエチルエーテル、二硫化炭素は特殊引火物に該当する。 

(2)

アセトン、ガソリンは第一石油類に該当する。 

(3)

灯油、軽油は第二石油類に該当する。 

(4)

重油、動物の脂肉などからの抽出物は第三石油類に該当する。 

(5)

ギアー油、シリンダー油は第四石油類に該当する。

解説 

(4)が誤り
重油は第三石油類、動物の脂肉などからの抽出物は動植物油類に該当する。
問題2 指定数量の異なるA・B及びCを同じ貯蔵所に貯蔵する時の指定数量の倍数の計算方法で、 正しいのはどれか。 

(1)

A・B及びCの貯蔵量の合計をA、B及びCの指定数量の平均値で除した数値。 

(2)

A・B及びCの貯蔵量をそれぞれの指定数量で除した数値の積。 

(3)

A・B及びCの指定数量をそれぞれの貯蔵量で除した数値の和。 

(4)

A・B及びCの貯蔵量をそれぞれの指定数量で除した数値の和。 

(5)

A・B及びCの貯蔵量の和をそれぞれの指定数量の和で除した数値。 
※参考「除す・・割る 積・・かける 和・・たす」

解説 

(4)が正しい
A・B及びCの貯蔵量をそれぞれの指定数量で除した数値の和。
問題3 製造所に設置する消火設備について、次のうち正しいものはどれか。 

(1)

消火設備は第1種から第6種まで区分されている。 

(2)

第4類の危険物に適応する消火設備は第4種消火設備である。 

(3)

小型消火器は第4種の消火設備である。 

(4)

乾燥砂は第5種の消火設備である。 

(5)

泡を放射する大型消火器は第3種の消火設備である。

解説 

(4)が正しい
乾燥砂は第5種の消火設備である。

問題4

定期点検を必要としない製造所等は、次のうちどれか。 

(1)

簡易タンク貯蔵所。 

(2)

指定数量の倍数が150倍以上の屋内貯蔵所。 

(3)

指定数量の倍数が200倍以上の屋外タンク貯蔵所。 

(4)

指定数量の倍数が100倍以上の屋外貯蔵所。 

(5)

移動タンク貯蔵所。

解説 

(1)が正しい
屋内タンク貯蔵所、簡易タンク貯蔵所、販売取扱所は定期点検を必要としない。
問題5 保安距離を有しなければならない製造所等の組合せで正しいものはどれか。 

(1)

屋内貯蔵所・製造所 

(2)

製造所・地下タンク貯蔵所 

(3)

屋内タンク貯蔵所・屋外タンク貯蔵所 

(4)

一般取扱所・簡易タンク貯蔵所 

(5)

屋外貯蔵所・移動タンク貯蔵所

解説 

(1)が正しい
<保安距離を有しなければならない製造所等>
製造所、屋内貯蔵所、屋外タンク貯蔵所、屋外貯蔵所、一般取扱所。
問題6 次の文の(  )内のA、B、Cに当てはまる語句で正しい組み合わせはどれか。 
「製造所等(移送取扱所は除く)を設置するためには消防本部及び消防署を置く市町村の 地域では当該区域を管轄する(A)の許可、消防本部及び消防署を設置していない区域で は、その区域を管轄する(B)の許可を受けなければならない。また、工事終了後には(C)に より許可内容どおりに設置されているかの確認を受けなければならない。」
A  B  C 

(1)

消防長又は消防署長  市町村長  機能検査 

(2)

市町村長  都道府県知事  完成検査 

(3)

市町村長  都道府県知事  機能検査 

(4)

消防長  市町村長  完成検査 

(5)

消防署長 都道府県知事 書類検査

解説 

(2)が正しい
「製造所等(移送取扱所は除く)を設置するためには消防本部及び消防署を置く市町村の 地域では当該区域を管轄する(市町村長)の許可消防本部及び消防署を設置していない区域で は、その区域を管轄する(都道府県知事 )の許可を受けなければならない。また、工事終了後には(完成検査 )により許可内容どおりに設置されているかの確認を受けなければならない。」
問題7 製造所等に掲げる掲示板の組合せについて次のうち誤っているものはどれか。

(1)

第二類引火性固体  火気厳禁 

(2)

第三類自然発火性物質  火気厳禁 

(3)

第三類禁水性物質  禁水 

(4)

第四類引火性液体  火気厳禁 

(5)

第五類自己反応性物質  火気注意

解説 

(5)が誤り
第五類自己反応性物質及び第四類は火気厳禁
問題8 製造所等の使用停止命令の事由に該当しないものは次のうちどれか。 

(1)

給油取扱所を譲り受けて、その届け出を怠ったとき。 

(2)

給油取扱所において危険物保安監督者を定めなかったとき。 

(3)

設置後の完成検査を受けないで屋内貯蔵所を使用したとき。 

(4)

移動タンク貯蔵所の定期検査を怠ったとき。 

(5)

製造所の構造を無許可で変更したとき。

解説 

(1)が正しい
罰則はあるが、使用停止命令の事由に該当しない。遅滞なく届出る。
問題9 製造所等の位置、構造、設備を変更しないで、取り扱う危険物の品名、数量又は指定数量 の倍数を変更しようとする場合の手続きで正しいのはどれか。 

(1)

変更しようとする日の7日前までに消防長又は消防署長の認可を受ける。 

(2)

変更しようとする日の10日前までに市町村長等に届け出る。 

(3)

変更後遅滞なく市町村長等に届け出る。 

(4)

変更後10日以内に消防長又は消防署長の承諾を受ける。 

(5)

変更する前日までに市町村長等の許可を受ける。

解説 

(2)が正しい
変更しようとする日の10日前までに市町村長等に届け出る
問題10 給油取扱所における技術上の基準について、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

給油に支障のある施設を設けてはならない。 

(2)

学校から30mの保安距離を保つこと。 

(3)

専用タンク1基の容量には、制限がない。 

(4)

給油中エンジン停止の掲示板を設けること。 

(5)

事務所等の窓及び出入口は、防火設備にすること。

解説 

(2)が誤り
給油取扱所は保安距離は必要ない。
問題11 危険物保安監督者に関する次の記述のうち正しいものはどれか。 

(1)

危険物保安監督者を定めなければならない製造所等は必ず危険物保安統括管理者を定 めること。 

(2)

屋外タンク貯蔵所には危険物保安監督者を定めなければならない。 

(3)

危険物保安監督者は予防規定を作成し、市町村長等の認可を受けること。 

(4)

危険物保安監督者は、甲種、乙種又は丙種危険物取扱者の中から選任しなければならない。 

(5)

危険物保安監督者は、危険物施設保安員の指示に従って保安の監督をしなければならない。

解説 

(2)が正しい

(1)

規定なし。

(3)

所有者等は予防規定を作成し、市町村長等の認可を受けること。 

(4)

危険物保安監督者は、甲種、乙種で実務経験が6ヶ月以上の危険物取扱者の中から選任しなければならない。 

(5)

危険物施設保安員は、危険物保安監督者の指示に従って保安の監督をしなければならない。
問題12 危険物の貯蔵及び取扱のすべてに共通する技術上の基準について、次のうち正しいもの はどれか。 

(1)

危険物を保護液中に貯蔵する場合は、危険物の一部を必ず露出させておく。 

(2)

危険物のくず、かす等は1週間に1回以上廃棄等の処理をすること。 

(3)

製造所等においては許可又は届出がされた危険物は、同じ類、数量であれば品名は随時 変更することができる。 

(4)

安全な場所であれば、見張り人を付けなくても焼却することができる。 

(5)

危険物が残存している容器等を修理する場合は、安全な場所において危険物を完全に除 去した後に行う。

解説 

(5)が正しい

(1)

危険物を保護液中に貯蔵する場合は、保護液から露出させないこと。 

(2)

危険物のくず、かす等は1日に1回以上廃棄等の処理をすること。 

(3)

製造所等においては許可又は届出がされた危険物は、同じ類、数量であっても品名は随時 変更することはできない。 

(4)

安全な場所で、安全な方法で、見張り人を付ければ焼却することができる。 
問題13 法令上、危険物の取扱作業の保安に関する講習(以下「講習」という。)について、次の( ) 内のA〜Cのうち該当する年数で正しいのはどれか。 
「製造所等において危険物の取扱作業に従事する危険物取扱者は、当該取扱作業に従事 することとなった日から( A )以内に講習を受けなければならない。ただし、当該取扱作業 に従事することとなった日前( B )以内に免状の交付を受けている場合又は講習を受けて いる場合は、それぞれ当該免状の交付を受けた日、又は当該講習を受けた日以後におけ る最初の4月1日から( C )以内に講習を受けることをもって足りるものとする。」
A  B  C 

(1)

2年  3年  4年 

(2)

1年  2年  3年 

(3)

1年  3年  5年 

(4)

2年  1年  3年 

(5)

3年 2年 4年

解説 

(2)が正しい
「製造所等において危険物の取扱作業に従事する危険物取扱者は、当該取扱作業に従事 することとなった日から( 1年 )以内に講習を受けなければならない。ただし、当該取扱作業 に従事することとなった日前( 2年 )以内に免状の交付を受けている場合又は講習を受けて いる場合は、それぞれ当該免状の交付を受けた日、又は当該講習を受けた日以後におけ る最初の4月1日から( 3年  )以内に講習を受けることをもって足りるものとする。」
問題14 危険物取扱者免状について、次のうち誤っているものはどれか。 

(1)

免状の返納を命ぜられたものが1年を経過しないうちに再び試験に合格しても免状は、交付 されないことがある。 

(2)

免状の記載の氏名又は本籍地が変わったときは、当該免状を交付した都道府県知事又 は、居住地若しくは勤務地を管轄する都道府県知事に書換申請をする。 

(3)

乙種危険物取扱者免状の交付を受けている者は、免状に指定された類の危険物を取り扱う 事ができる。 

(4)

免状を汚損又は破損した場合、勤務地の都道府県知事に再交付申請ができる。 

(5)

免状は、危険物取扱者試験に合格した者に対して都道府県知事が交付する。

解説 

(4)が誤り
免状を汚損又は破損した場合、免状を交付、又は書換えをした都道府県知事に再交付申請ができる。
問題15 屋外貯蔵所で取り扱ってはならない危険物は次のうちどれか。 

(1)

ナトリウム 

(2)

ギアー油 

(3)

重油 

(4)

軽油 

(5)

いおう(硫黄)

解説 

(1)が正しい
基礎的な物理学及び基礎的な化学
問題16 次の文のうち、正しいものはどれか。 

(1)

融点−95℃、沸点110℃の物質がある。1気圧のもとで−50℃の温度におけるこの物質の 状態は固体である。 

(2)

二酸化炭素は酸素と化合するが、その反応が吸熱反応であるため燃えない。 

(3)

固体が液体に変わることを融解といい、このとき熱を吸収する。 

(4)

ガソリンが水に浮くのは、ガソリンが水に不溶でかつ比重が1より大きいからである。 

(5)

気体は温度が一定の場合、圧力が高くなるとその体積は大きくなる。

解説 

(3)が正しい

(1)

融点−95℃、沸点110℃の物質がある。1気圧のもとで−50℃の温度におけるこの物質の 状態は液体である。 

(2)

二酸化炭素は酸素と化合しない

(4)

ガソリンが水に浮くのは、ガソリンが水に不溶でかつ比重が1より小さいからである。 

(5)

気体は温度が一定の場合、圧力が高くなるとその体積は小さくなる。ボイルの法則。
問題17 水の性質の説明として、次のうち誤っているものはどれか。 

(1)

水を電気分解すると酸素と水素になる。 

(2)

水が氷になると体積は増加し、比重(密度)は減少する。 

(3)

蒸発熱が大きいことが、水が消火に使われる理由の1つである。 

(4)

水の沸点は外気圧にに関係なく常に100℃である。 

(5)

水の三態とは水蒸気、水、氷の三つの状態をいう。

解説 

(4)が誤り
水の沸点は外気圧に影響し、気圧が高ければ高く、気圧が低いと低い温度で沸騰する。 
問題18 比熱が2.1J/(g・K)であるナタネ油60gの温度を20℃から80℃まで上昇させるのに要する 熱量はおよそ何kJか。 

(1)

2.6kJ 

(2)

5.0kJ 

(3)

7.6kJ 

(4)

10.0kJ 

(5)

12.6kJ

解説 

(3)が正しい
60×(80-20)×2.1=7560
問題19 単体、化合物、および混合物の組合せとして、次のうち正しいものはどれか。
(単体)  (化合物)  (混合物) 

(1)

水素  ガソリン  食塩水 

(2)

銀  ベンゼン  硝酸銀 

(3)

塩酸  トルエン  硫酸 

(4)

赤リン  エタノール  重油 

(5)

酸素 アルミニウム 灯油

解説 

(4)が正しい

(1)

水素(単体) ガソリン(混合物)  食塩水(混合物) 

(2)

銀(単体) ベンゼン (化合物)  硝酸銀 (化合物) 

(3)

塩酸(混合物)  トルエン (化合物)  硫酸 (化合物)

(5)

酸素(単体) アルミニウム(単体) 灯油(混合物) 

ポイント

塩酸は(混合物) 塩化水素の水溶液、硫酸 は(化合物)HSO
問題20 燃焼に関する説明として、次のうち誤っているものはどれか。 

(1)

石炭は、加熱により分解され、その際発生する可燃性ガスが燃焼する。これを分解燃焼という。 

(2)

セルロイドは、分子内に酸素を含有しているため、その酸素が燃焼に使われる。これを内部(自己)燃焼という。

(3)

 ガソリンは、表面から蒸発する蒸気が燃焼する。これを表面燃焼という。 

(4)

可燃性ガスと空気があらかじめ混ざり合い、点火源を近づけることにより燃焼する。これを予混合燃焼という。 

(5)

メタノールのように、発生した蒸気が空気と混合して燃焼することを蒸発燃焼という。

解説 

(3)が誤り
ガソリンは、表面から蒸発する蒸気が燃焼する。これを蒸発燃焼という。 
問題21 静電気について、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

静電気の発生は、物質の絶縁抵抗が大きいものほど大きい。 

(2)

静電気が蓄積すると放電する危険性がある。 

(3)

静電気は人体にも帯電する。 

(4)

ガソリン等の液体がパイプやホースの中を流れると、静電気が発生しやすい。 

(5)

静電気は空気中の湿度が高いときに蓄積しやすい。

解説 

(3)が誤り
静電気は空気中の湿度が低いときに蓄積しやすい。
問題22 用語の説明について、次のうち誤っているものはどれか。

(1)

潮解  ・・・固体の物質が空気中の水分を吸収して溶けること。

(2)

酸化  ・・・物質が酸素と化合すること。 

(3)

塩基  ・・・水に溶けて水酸化物イオンを生じる物質。 

(4)

同素体  ・・・同じ元素からできていて性質が異なる2種類以上の単体。 

(5)

燃焼 ・・・熱と光の発生を伴う還元反応。

解説 

(5)が誤り
燃焼とは熱と光の発生を伴う酸化反応
問題23 可燃物の燃焼の難易について、次のA〜Eのうち誤っているものはいくつあるか。 
A 酸化されやすいものほど燃えやすい。 
B 乾燥度が低いものほど燃えやすい。 
C 熱伝導率が小さいものほど燃焼しやすい。 
D 空気との接触面積が小さいものほど燃焼しやすい。 
E 発熱量の小さいものほど燃焼しやすい。

(1)

1つ 

(2)

2つ 

(3)

3つ 

(4)

4つ 

(5)

5つ

解説 

(3)が正しい
A 酸化されやすいものほど燃えやすい。 
 乾燥度が高いものほど燃えやすい。 
C 熱伝導率が小さいものほど燃焼しやすい。 
 空気との接触面積が大きいものほど燃焼しやすい。 
 発熱量の大きいものほど燃焼しやすい。
問題24 ある可燃性液体の引火点は-11℃、発火点は500℃、蒸気比重は2.7、燃焼範囲は1.4〜 7.6vol%であった。このことから次の記述のうち、誤っているものはどれか。 

(1)

液温が-11℃になれば、液面上に生じる可燃性蒸気の濃度は1.4vol%となる。 

(2)

この可燃性液体の蒸気5Lと空気95Lの混合気体に点火すると燃焼する。 

(3)

空気100Lにこの可燃性液体の蒸気を1.4〜7.6vol%混合し、長時間放置すると自然に発 火する。 

(4)

500℃以上に加熱すると、点火源がなくても発火する。 

(5)

この可燃性液体の蒸気は空気の2.7倍の重さがある。

解説 

(3)が誤り
自然に発 火することはない。
問題25 消火方法と消火効果の組合せとして、次のうち正しいものはどれか。 

(1)

少量のガソリンが燃えていたので、二酸化炭素消火器で消火した。・・・除去効果 

(2)

ろうそくの炎に息を吹き付けて火を消した。・・・冷却効果 

(3)

栓を閉めてガスコンロの火を消した。・・・窒息効果 

(4)

容器内の灯油が燃えていたので、ふたをして消火した。・・・窒息効果 

(5)

訓練でオイルパンの中の灯油を燃やし、それを粉末消火器で消火した。・・・冷却効果

解説 

(4)が正しい

(1)

少量のガソリンが燃えていたので、二酸化炭素消火器で消火した。・・・窒息効果 

(2)

ろうそくの炎に息を吹き付けて火を消した。・・・除去効果 

(3)

栓を閉めてガスコンロの火を消した。・・・除去効果 

(5)

訓練でオイルパンの中の灯油を燃やし、それを粉末消火器で消火した。・・・窒息効果
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法
問題26 危険物の類ごとの一般的特性として、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

第1類の危険物は、固体の酸化性物質で反応性に富むが、それ自身は不燃性の物質である。 

(2)

第2類の危険物は、比較的低温で着火し、燃焼速度が速い可燃性及び引火性の液体である。 

(3)

第3類の危険物は、空気や水に触れて発熱・発火するものが多く、固体又は液体の自然発 火性及び禁水性物質である。 

(4)

第5類の危険物は、一般に可燃物と酸素供給源が共存した物質で自己燃焼性を持つ。 

(5)

第6類の危険物は、酸化力が強く衝撃や熱で分解し酸素を放出する不燃性の液体である。

解説 

(2)が誤り
第2類の危険物は、比較的低温で着火し、燃焼速度が速い可燃性及び引火性の固体である。
問題27 第4類の危険物に共通する一般的特性として、次のうち正しいものはどれか。 

(1)

第4類の危険物は電気をよく通す良導体で、静電気が蓄積しにくいものが多い。 

(2)

沸点の低いものは、引火の危険性が大きい。 

(3)

蒸気は、一般に空気より軽く、拡散しやすい。 

(4)

液比重は1よりも大きく、水に溶けないものが多い。 

(5)

水溶性のものは、水で希釈すると引火点が低くなる。

解説 

(2)が正しい

(1)

第4類の危険物は電気を通さない不良導体で、静電気が蓄積しやすいものが多い。 

(3)

蒸気は、一般に空気より重く、滞留しやすい。 

(4)

液比重は1よりも軽く、水に溶けないものが多い。 

(5)

水溶性のものは、水で希釈すると引火点が高くなる
問題28 第4類の危険物の貯蔵・取扱いについての説明で、次のうち正しいものはどれか。 

(1)

可燃性蒸気は、低所よりも高所に滞留するので、高所の換気を十分に行う。 

(2)

万一、流出した場合は、大量の水で希釈して下水に流す。 

(3)

ガソリン等をホースで給油する時は、短時間で行えるよう、できるだけ流速を上げて行うとよい。 

(4)

容器に詰め替えるとき蒸気が多量に発生するので、床にくぼみを作るなど、蒸気の拡散防止 を図る。 

(5)

静電気の蓄積を抑制するには、室内の湿度を高くすればよい。

解説 

(5)が正しい

(1)

可燃性蒸気は、高所よりも低所に滞留するので、低所の換気を十分に行う。 

(2)

万一、流出した場合は、水での希釈また下水に流すことは禁止。 

(3)

ガソリン等をホースで給油する時は、できるだけ流速を遅くして行う。 

(4)

床にくぼみを作ると、蒸気が滞留するので作らない。 
問題29 第4類の危険物の消火方法として、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

メタノールの火災を粉末消火剤で消火する。 

(2)

灯油の火災を二酸化炭素消火器で消火する。 

(3)

ガソリンの火災を霧状の強化液により消火する。 

(4)

アセトンの火災を通常の泡消火器で消火する。 

(5)

ベンゼンの火災をハロゲン化物消火器により消火する。

解説 

(4)が誤り
アセトンの火災を通常の泡消火器で消火すると泡が溶けてしまうので、水溶性液体専用の対アルコール泡を使用する。
問題30 可燃性蒸気の発生を抑制するために、水没貯蔵する危険物は次のうちどれか。 

(1)

アセトアルデヒド 

(2)

酸化プロピレン 

(3)

ジエチルエーテル 

(4)

二硫化炭素 

(5)

酢酸エチル

解説 

(4)が正しい
水に不溶、水より重い、蒸気は有毒という理由から。
問題31 ガソリンについての説明で、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

炭素数4〜12程度の炭化水素化合物の混合物である。 

(2)

無色の液体だが、用途により着色されているものがある。 

(3)

空気と長く接触させると、自然発火の危険がある。 

(4)

電気の不良導体であり、静電気が蓄積されやすい。 

(5)

蒸気は、空気の3〜4倍重い。

解説 

(3)が誤り
自然発火はしない。
問題32 ベンゼンの性質について、次のうち誤っているものはどれか。 

(1)

芳香族特有の香りを持つ無色透明の液体である。 

(2)

エタノールには溶けるが、水には溶けない。 

(3)

液比重は1より小さく、蒸気比重は1より大きい。 

(4)

融点以下に冷却すれば、固体となり引火の危険性はなくなる。 

(5)

蒸気には毒性があり、吸入すると中毒症状を呈する。

解説 

(4)が誤り
融点以下に冷却しても、引火点が−11℃であり固体となっても引火の危険性はある。融点5.5℃。
問題33 酢酸に関する説明で、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

無色透明の液体で、蒸気は空気より重い。 

(2)

刺激性の臭気を有し、水溶性は腐食性を持つ。 

(3)

水には溶けるが、有機溶媒には溶けない。 

(4)

高濃度の物は、約17℃で氷結するため、氷酢酸と呼ばれる。 

(5)

エタノールと反応し、酢酸エチルをつくる。

解説 

(3)が誤り
有機溶媒にもよく溶ける。
問題34 重油について、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

一般に常温(20℃)では、引火の危険性は少ない。 

(2)

水に溶けず、水よりもわずかに重い。 

(3)

不純物として含まれる硫黄は、燃えると有毒ガスになる。 

(4)

引火点は、60〜150℃である。 

(5)

暗褐色の液体で、原油を常圧蒸留して得られる。

解説 

(2)が誤り
水に溶けず、水よりもわずかに軽い
問題35 動植物油類の説明として、次のうち誤っているのはどれか。 

(1)

蒸発しにくく引火しにくいが、いったん火災になると、消火が困難になる場合がある。 

(2)

不飽和脂肪酸を多く含むほど、ヨウ素価は大きい。 

(3)

アマニ油は、ぼろ布などにしみ込ませて風通しの悪いところに放置すると、自然発火するこ とがある。 

(4)

ヨウ素価が大きいほうが、一般に引火しやすい。 

(5)

動植物油類の自然発火は、ぼろ布などにしみ込んだ油の酸化熱が蓄積して起こる。

解説 

(4)が誤り
ヨウ素価が大きいほうが、一般に酸化しやすく、自然発火しやすい
 
例題集 NO9 問題

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